昨日、夜のNHKニュースで、広島原爆資料館を訪れたオバマ氏の、館内での様子が報じられた。
その動画はないが、ニュースコメントとして伝えられたところによると、オバマ氏は資料館で出迎えた小学生に折り鶴を手渡したそうだ。
そして、最後に入館記念の記帳をしたとき、そこに折り鶴を２羽置いたそうだ。
折り鶴は、オバマ氏自身が折られたそうで、この時のために用意して持って来られていたらしい。
アメリカは、原爆投下に謝罪することはなく、今も核を抑止力として設置し、使わないとは言わない。
その国の代表たるもの、広島に対して心を寄せていると言うわけにはいかない。
けれど、その無言の折り鶴が、オバマ氏の心を表しているように思う。
日本人なら、おおよその人が、折り鶴が「祈り」であると知っている。
本国アメリカでは、報じられても大きな出来事ではあるまい。
けれど、日本人には、その、そっと置かれた折り鶴に、とても大きな意味を感じられる。
あの悲惨なことに、言葉にならない祈りを残してくれた。
その祈りこそが、私達にとって欲しかったことだろうと思う。
謝るよりも大きなものを置いて行ってくれた。
合掌。
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