時間という流れの中に、今私達は存在し、その制約を受けている。
それは、思いや行いが、あっという間に過去の物になると言う、ある種の悲劇と言える。
また、常に新しい選択をし直せると言う、喜びとも言える。
そのどちらを選ぶか、それは自分で決める。
などと、簡単そうに導き手達は伝えてくるが、それが思うように運ばないのが人間である。
さて、人間は、その現実に直面しながら生き、繰り返しの作業に明け暮れる。
すると、その繰り返しに耐えられる者だけが、次なるステージに上がる。
思いが実現し、夢が叶う喜びを受け止めることができるのだ。
そんなことは、先人達が繰り返し語ってきた。
夢や希望を抱いたら、それが実現するまで続けること。
ただただ、その目的に向かって、目の前の現実を粛々と生き、思いを色あせさせないように繰り返し願う。
時と上手く付き合うことが出来た人間だけが、自分の理想を生きることが出来るのだと思う。
この道は、誰にも同じで、この時間の中を進む限り、条件は変わらない。
しかし、多くの人々に違いが現れる。
その違いが何かと問うと、自分への信頼と人への信頼が基盤にあると伝えられる。
では、心を見つめ内的取り組みに勤しみ、その信頼を双方向に広げるべく進む。
しかし、どちらの信頼も、思考活動でごまかしが利くことが問題だ。
多くの人が思考でたたんでいく。
あれはこうで、これはこうで、あの人はこう見えても、自分の見方ひとつで違ってくるから、これからはこう見ようと考えて収まった気になる。
ところが、いざ実際の対人関係に直面すると、たたんだはずの不信感がむくむくと頭をもたげる。
あ、まだ人を信頼していなかったかと、再び思考活動に突入すると、そこで時間に囚われてしまう。
時間に呪縛され、新しい選択に進む力を失う。
そんな姿を、幾人も見てきた。
そして、その都度、それはその人の選択だからと、静かに見守り手放していく。
そんな生き方も、それはそれで、本人の魂が許していることを、どこの誰がとやかく言えようか。
さて、しかし、地球は今、ほんの数年前までのような、時間を調整するところにいない。
私達、魂にとって、今現在の一瞬の選択によって、あっと言う間に時空に置き去りにされる危険性を秘めている。
人ごとながら、もう少し急いだ方がいいですよ〜と、本人にではなく本体である魂に投げかけてみる。
すると、その魂は、これも折り込み済みだと返事をする。
自分の心の位置を正確に見極められる人は少ないが、魂は嘘偽りなく自分の位置が分かっている。
だから、どこまで進めるか、その人は知らなくても、その本体である魂は知っている。
はて、あの魂は、どこに行くつもりなのか。
ま、それはいいでしょう。
時空の呪縛を抜けたところで出会う魂達と、あ〜あなたも間に合ったんだーと、喜び合うだけのことだ。
合掌。
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スピリチュアルスクール2014年
『ヒーラー養成コース』アドバンス75期 4月12日(土)より。
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「オーラレッスン」〜魂の目的を生きる