随分前に、ナスカの地上絵を見に行きました。
ナスカからセスナ機に乗って、約１時間ほど飛んだでしょうか。パイロットを入れて６人程が定員のセスナ機は、スリル満点で飛ぶ前からエキサイティングでした。
地上絵の上空になると、パイロットは突然“さる〜！”と叫ぶやいなや急旋回急降下して、地上絵を間近で見せてくれます。次々に絵を見て回るフライトは、まるでジェットコースターのようでした。
さて、その帰り。
機内で急に眠気に襲われた私は、とても深い夢の世界へ入っていきました。
夢はさっき見た地上絵のところで、私はインカの少女のようで古いタバード（一枚布に穴を空けた貫頭衣）のような服を着ていました。たくさんの人が集まっていて、お祭りのようです。
私は神官らしき男性から、金属的に光る器をもらい、そこには何かお供物のようなものが入っていました。それを胸高く掲げて、地上絵の上を歩くのです。
今日は私にとって初めて歩く日で、とても名誉なことのように感じていました。そして、心静かにして、ただただ祈りの気持ちで地上絵の細い線の上を、一歩ずつ丁寧に歩くのです。
その夢を見ている間、私は半分覚めているような感じで、心の中で“これが地上絵の理由だったんだ・・・”と、ぼんやり考えていました。セスナ機が滑走路に着地したその瞬間、パッと意識が戻り夢の意味を理解しました。
過去生回帰は、その地まで赴くと簡単に起こるようです。出かけた先で見た夢や、何となく感じたことを、少し気にかけているだけで前世や過去の転生に巡り会えるかも知れません。
旅は、そんな魂の記憶を呼び戻してくれる可能性を持っています。単純な観光ツアーでも、出かける前に少し瞑想する時間を持って、魂の記憶に巡り会いますようにと祈って出るといいでしょう。
たくさんの転生をした魂の記憶に繋がると、目の前の問題も解決する知恵が流れ込んできます。
ナスカの記憶は、私が祈りのために心を静かにする方法を知っていたことを伝えています。神聖な儀式を果たした経験が、今日までスピリチュアルヒーラーという神聖な仕事を続けさせた理由かも知れません。合掌。
月刊誌『美的』特集コーナーで、著書「ヒーリングエクササイズ」から５つのエクササイズが紹介されました。
http://www.fumalhut.com/media/index.html
